オンライン英会話とフィリピン留学の比較

フィリピン留学とは?

フィリピン留学とは、その名の通りフィリピンに英語を学ぶために留学することです。特にリゾート地として名高いセブ島や、フィリピンの避暑地として有名なバギオなどが人気です。元々は、韓国でフィリピン留学が流行り始めたため、現在も多くの語学学校は韓国資本で経営されています。日本では2011年頃から徐々に人気が出始めて、現在では年間数万人の学生が留学する人気の留学先となっています。

フィリピン留学はなぜ流行っているのか

これまで海外への英語留学というと、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスへ行くことが一般的でした。ネイティブから英語を教わる方が良さそうというイメージがあることや、欧米で暮らしてみたいという方が多いなどがその理由としてあります。しかし、欧米諸国への留学は一般的にグループレッスンメインで、また先進国となるため滞在費は高くなりがちです。

そこに出てきたのがフィリピン留学です。元々は韓国で流行り始めたのですが2011年頃から日本でも火がつき始めて、現在であh年間で数万人の日本人がフィリピンへ留学するようになっています。

なぜ、これほど多くの人がフィリピンに来るようになったのでしょう?その理由はコストと英語を話す人材の豊富さにあります。お後述する通り、フィリピンでは国民の多くが英語を流暢に話します。またフィリピンの1人当たりGDPは先進国に比べ低いので、英語力の高い講師であっても先進諸国のネイティブ講師よりも安価に雇うことが出来ます。

そのために、フィリピン留学の多くでは欧米留学と同等か半分の料金(学校による)で、マンツーマンレッスンを1日4時間〜8時間と集中して受講することが出来るようになっています。グループレッスンに比べてマンツーマンレッスンの効果が高いことは大学の調査でも実証されており、低コストでより高い成果を上げられるということで、フィリピン留学を選ぶ人が増えてきているのです。

なぜフィリピン人は英語が話せるのか

フィリピンはアメリカによる統治時代が長かっこともあり英語がタガログ語と並んで公用語となっております。学校教育も基本的に全て英語で行われるため、国民の90%以上が英語を話し、大学卒業者の多くが流暢に英語を話します。また、これに目をつけたアメリカが多くのコールセンターを立ち上げました。結果、現在は100万人以上がコールセンターで働く世界一のアウトソーシング大国となっています。これらのコールセンターでは、アメリカ英語のトレーニングを行うこともあり、これがより多くのフィリピン人が流暢にアメリカ英語を話すようになる土壌となっています。しかし、コールセンターは時差の関係で深夜に働かなければならない場合が殆どであり、コールセンターをやめて英語講師となる人も多くいます。また英会話スクールの多くで、こうしたコールセンターでの経験がある人を積極的に採用しています。

フィリピン留学のメリット

フィリピン留学を選ぶ最大のメリットは以下の3つです。

  1. 生活コストが安い
  2. 長時間のマンツーマンレッスンを受けられる
  3. リゾート地が近い

1. 生活コストが安い

フィリピンは発展途上国であるため、多くのものが日本より安く買うことができます。例えば交通手段であれば、タクシーは初乗り40ペソ(100円以下)で、公共の交通手段のジプニーやトライシクルは20円程度で利用できます。日本食も欧米なら日本の1.5倍から2倍以上するのが普通ですが、フィリピンなら日本人経営のお店で日本より少し安いぐらいの料金で食べられます。

2. 長時間のマンツーマンレッスンを受けられる

フィリピン留学はなぜ流行っているのか、の項目でも詳しく書きましたがフィリピンでは英語力の高い人材が豊富で、安価に質の高い英語講師を雇うことが出来ます。そのため、欧米だと数十万円するであろう毎日4-8時間のマンツーマンレッスンを数分の一の料金で受けることが出来ます。

3. リゾート地が近い

マニラやバギオへ留学した場合は当てはまらないのですが、人気のセブ留学であれば、マクタン島という場所の学校ならビーチ付きだったり、セブ市内の学校でも週末は1時間でビーチへ行けます。またマラパスクア島やバンタヤン島、カオハガン島など、まだ観光地化されていない美しい島が多くあるなどの魅力もあります。リゾートでの留学へのあこがれがある人は、セブのマクタン島の学校や、ボラカイ島の学校を選ぶと理想的な留学ライフが送れるはずです。

フィリピン留学の注意点

逆にフィリピン留学をする際の注意点として以下の4つが挙げられます。

  1. コストの安さを追求し、講師の教育が行き届いてない学校がある
  2. 治安が悪い
  3. 清潔感が低い
  4. ローカルフードが口に合わないひとが多い

1. コストの安さを追求し、講師の教育が行き届いてない学校がある

フィリピン人の平均給与は欧米に比べれば確かに安いのですが、高度な教育を受けた人材の給与は思うほど安くはありません。英語講師も同様で、きちんとトレーニングを受け、経験の豊富な講師の給与はそれなりに高くなります。しかし、安さ以外に売りを作れないスクールの場合、きちんとトレーニングを行うことが出来ず、また単に英語が話せるだけの講師を雇うことも多いのが現状です。もちろん講師によって経験が浅くても、持ち前の明るさで生徒のやる気を上手く引き出すのが上手かったり、指導法を自分で研究して高い指導レベルに到達する人もいます。しかし、安い学校ほどそうした講師は少なくなるので、学校選びの際は十分に気をつける必要があります。例えばTESOLという英語指導の資格がありますが、これを持った講師が多いことなどを売りにしている学校はより信頼がおけると言えるでしょう。

2. 治安が悪い

フィリピン留学において、大きな犯罪に巻き込まれるような人はほとんどいないと思います。しかし、ストリートチルドレンに囲まれて財布や携帯を取られたり、スリにあったりというような軽犯罪は日本よりもずっと多いです。こうした軽犯罪の多くは意識していればほとんどは防げますが、常に気を張ってないといけなかたり、気軽に携帯を開けないなどちょっとしたストレスはたくさん出てくるでしょう。

3. 清潔感が低い

日本も昔はそうだったと聞きますが、フィリピンでは道端に落ちているゴミの量が日本よりも多いです。教育をちゃんと受けてない人たちがポイ捨てをしたりするからです。またトイレも日本より汚いことが多いのでそれがストレスとなる人は多いでしょう。

4. ローカルフードが口に合わない人が多い

これは人によって好き嫌いがあるのですが、タイ料理やベトナム料理など他の東南アジアの料理と比べるとフィリピンのローカルフードが口に合わないという人は多いのではないかと思います。フィリピン留学のメリットがコストが低くなることなので、出来ればローカルフードで安くしたいという方が多いと思うのですが、口にあわない場合はそれが出来ないし、無理にすればストレスとなってしまいます。

フィリピン留学の向いている人

フィリピン留学に向いている人は以下の2つが当てはまる人です。

  1. 多少の不清潔や治安の悪さは許容出来る
  2. 東南アジアで就職したい、経済成長に注目しているなど興味度が高い
  3. 頑張りやすい環境に身を置きたい

1. 多少の不清潔や治安の悪さは許容出来る

上述の通り、フィリピンは発展途上国なので先進諸国ほど街並みはキレイではありません。道にゴミが落ちていたりすることも多いです。トイレも公共のものは汚いことが多いので、きれいなところを選ばないといけません。また気をつければそれほど問題はありませんが、日本に比べて治安が悪いのも事実です。こうした部分を許容出来る人、またあまりストレスに感じない人でないと、勉強に集中できなかったり、不満が溜まったりすると思います。例えば、バックパッカー旅行が好きな人などは全く問題なく対応出来るでしょう。逆に始めて日本から出るという人や、始めて発展途上国へ行く、という人は注意が必要です。

2. 東南アジアで就職したい、経済成長に注目しているなど興味度が高い

フィリピンは世界でもトップレベルのスピードで経済が成長しており、セブやマニラに長く滞在すればその成長スピードを目の当たりにするでしょう。またフィリピンだけでなく、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど多くの東南アジア諸国の経済がどんどん伸びています。今後世界経済の中心はアジアに移ると言われていて、将来はアジアで勝負したいという起業家的な方や、アジア就職をして成長の中に身をおいてみたい、といったアジアに興味のある方にとって、フィリピン留学は魅力があるといえるでしょう。

3. 頑張りやすい環境に身を置きたい

英語とダイエットは似ているとよく言われます。続ければ確実に効果が出るけど、その続けることが大変だからです。だからこそ、ライザップのように高額でも結果にコミットして、トレーナーが継続を助けてくれるようなサービスに人気が集まります。フィリピン留学の場合は、周りの生徒も皆英語を学ぶために来ており、また毎日強制的にマンツーマンレッスンで学習時間を作り出すことになります。そのため、1人だとなかなか頑張れないという方でも頑張りやすい環境があるといえます。またフィリピン留学で一緒に過ごした学生と長年の友達と慣れるというメリットもあるでしょう。

オンライン英会話との比較

講師の質はほぼ同じ

オンライン英会話の場合も多くがフィリピン人講師を採用しています。フィリピン留学もオンライン英会話も多くのスクールがあり、より良い講師を採用しよう、教育しようと努力しています。そのためレッスンの質において、フィリピン留学とオンライン英会話では差はほとんど無いといえるでしょう。但し、上述の通りコストの安さを追求する余り経験の少ない講師が多かったり、教育がされていないスクールもあるので注意が必要です。

オンライン英会話は仕事や学業に支障が出ない

教育学において忘却曲線という概念があります。これは、人は覚えたことの内ほとんどを、数時間で忘れてしまい、数日もすればほとんど覚えてないというものです。そのため、学習理論では間隔反復といって短時間の学習を繰り返して記憶を定着させるのが良い方法と言われています。この理論をふまえると毎日8時間の学習を1ヶ月するよりも、毎日1時間を8ヶ月するほうが効果は高くなるといえます。

フィリピン留学では毎日8時間-10時間の学習を繰り返すのですが1ヶ月のような短期ではそれほど効果が出ません。そのため、フィリピン留学だけで英語力を十分に伸ばそうとすれば6ヶ月から1年と長期間の留学をする必要があります。そうすると、仕事を持っている方や学生だと休学するか仕事を辞める必要があり、少しハードルが高いでしょう。逆にオンライン英会話は、継続するのが大変ですが仕事や学業の合間に毎日1時間、2時間の学習を繰り返すことが出来れば留学経験なしに高い英語力を身につけることが出来ます。

オンライン英会話は先生が選べる

上述しましたが、フィリピン留学ではコストを抑えるあまり先生に教育が行き渡らず、指導スキルが属人化してしまっていることが多いです。そのため、良い先生と当たれば悪い先生と当たってしまうと質の低い講義を受け続けることになる可能性もあります。これについては色々な方の体験談を読んで、いい先生の多い学校を探り当てる、または担任の先生を自由に変えられるか確認する、という対策をする必要あるでしょう。オンライン英会話の場合も、先生のスキルにばらつきは生じるのですが、生徒が先生を自由に選べるため、質の低い講師がフィリピン留学に比べて淘汰されやすいという特徴があります。

費用の比較

従来のフィリピン留学でよく言われていた問題が、食事が美味しくない、滞在場所や学校が汚い、ドーミトリー型でプライベートが確保出来ないというようなことです。留学費用が安い分そこにあまりお金を掛けられなかったりすることが原因です。それで、ここ数年人気なのが、社会人留学のスクールやリゾート留学を売りにしており、より凝った食事や、きれいな部屋を提供しているスクールです。こうしたスクールと、従来のスクールでは留学費用が2倍近く違うこともあります。ただ、2倍であっても欧米留学と同等か少し安い料金でマンツーマンレッスンを受けられるメリットがあります。

料金的には、従来のスクールであれば食費、住居費(4人部屋)、レッスン費用を併せて15万円程度となるのが一般的です。高級スクールでは、1人部屋となるため月あたり25万円-30万円程度となってきます。これに航空費5-6万円程度やSSPと言われる学生が必ず取る必要のある滞在許可証の取得費用(15000円程度)などがかかってきます。

こうしたことを考慮すると、大体50分間(ほとんどのスクールは50分レッスンに10分の休憩時間が挟まります)あたりのレッスン費用は格安スクールでは1000円程度、高級スクールでは1800円程度となってきます。1ヶ月以内と短期で滞在する場合は、航空券などの費用に加え、学校の費用も少し高めになるので格安スクールで1500円程度、高級スクールで2200円程度となります。

オンライン英会話の場合、フィリピン留学のように毎日4-8時間利用する方は少ないので比較が難しいのですが、例えばリンガルボックスだと25分のレッスン月20回が4900円なので、50分あたりだと500円程度となります。月8回のプランだと月額2900円なので50分あたり750円程度です。当たり前なのですが住居費、航空費、食費がない分安く抑えられます。

フィリピン留学とオンライン英会話を併用する

ここまでで、フィリピン留学とオンライン英会話両方ともメリットとデメリットがあることが分かるかと思います。ただ、よほど長期で行かない限り、ほとんどの場合フィリピン留学単体で十分な英語力は身につきません。そのためフィリピン留学とオンライン英会話を組み合わせるのが良いかと思います。

オンライン英会話を英語学習のペース作りのために使うのもおすすめです。何故かと言うと、人の意志力はRPGでいうMPのように使うと消費されてしまうというのが研究によって分かっているからです。人は日常生活において色々な意思決定をしていますがそのために意志力を消費しています。この意志力を使いすぎると、英語を勉強しようという意志が生まれづらくなります。その為、この意志力を出来るだけ使わずに勉強するというのが大事です。例えば、オンライン英会話を毎週月水の夜に入れると決めると、少なくとも週二回習慣的に学習が出来るようになるので、そこから独学の時間を増やすという習慣化をしやすいのです。あるいはオンライン英会話の前後30分ずつ勉強するというような方法も取れると思います。

フィリピン留学オススメサイト

フィリピン留学を検討しているという方は、スクールウィズというサイトを見てみるのがオススメです。ここには実際に留学していた生徒からの口コミが多く投稿されているので学校のイメージがしやすいかとおもいます。ただ、注意点としては先生に関しては上述の通り、先生によってスキルの差が大きかったりするので、先生に関する口コミは複数の人のものをチェックするのが良いでしょう。