こんにちは、リンガルボックスの手島(@atsuhio)です。
今回はエンジニアの海外就職について、表題の通り海外スタートアップでのリモートワークで経験を積み、就職につなげる、というアイデアについて書いていきます。エンジニアの地位の低い日本
先日ですが、「日本のエンジニアの地位をあげるために」というブログ記事が話題を集めていました。
この記事の要点は、日本のエンジニアは海外に比べて、単に言われたとおり物を作る人というような認識を持たれており、地位が低い。これを脱却するには、エンジニア人口自体を増やすと同時にレベルの底上げが必要。またこれからエンジニアを目指すことになりそうな人向けの分かりやすいロールモデルが増える必要がある。 ということが書かれています。リモートワークから海外就職という流れはありなのでは
僕が一つ思うのは、エンジニアは英語が割と必須(リーチ出来る情報量も質も英語と日本語では違いすぎるため)なので、海外にもっと出るエンジニアが増えたり、中国企業やシリコンバレースタートアップによる日本のエンジニア引き抜きがもっと増えれば、日本の企業もやばいと思って、エンジニアの待遇をアップしていくのではということです。
以前に、一橋大学の教授が香港の大学に高給で引き抜かれたことが日本で話題になっていましたが、全く同じことがエンジニアでも言えると思います。参照: 「給料格差ツイート、狙ってやった」 日本捨てる若手学者の危機感
現状何が難しいかというと、海外にいきなり行くと、英語以外にも現地の環境に慣れなければいけなかったり、ビザのサポートがあるために企業側も採用ハードルが高かったり、と色々な問題があることです。
そこで1つのアイデアとして、まずは海外スタートアップ企業でリモートワークが出来る場所で試してみるのがいいのかもしれません。リモートエンジニアを積極採用する海外スタートアップの存在
例えばBufferやZapierというようなスタートアップでは、社員のほとんどがリモートワーカーであり、世界中に社員がちらばっています。実は僕は、BufferでGrowth HackerをしているStevenさんと台北でお会いする機会がありました。この方の場合は、自宅とカフェと半々で仕事をしていて、定期的なミーティングが毎日ある他、やり取りは基本的にDiscourseやSlackで完了するというようなことを話していました。
またBufferはシリコンバレーを基準に給与が決まるため、Stevenさんの給与は台湾では高給取りといえると思います。(Bufferは社員の給与を公開するオープンサラリー制で有名です。) 以下のページでBufferに就職するとしたら給与がいくらぐらいになるか予想が出来るので興味のある方は試してみてはいかがでしょうか? Buffer’s Transparent Salary Calculator 例えば、以下は香港在住でバックエンドかフロントエンドのエンジニアで、ストックオプションを受取り、技術レベルが中級レベルの場合の例です。76437ドルなので、日本円にすると830万円程度ということですね。海外スタートアップのリモートエンジニア職のハードルは?
Slackを始めとして、現在ではツールのほとんどは国関係なくグローバルに使われるものが多くなっていてほとんど違和感を感じることはないんじゃないでしょうか?
毎日のミーティングややり取りで言うと、それなりに英語のスキルは入りそうですが、恐らくある程度TOEICの点数が高くて、オンライン英会話なりでそれなりに英会話出来る状態であれば、後は慣れの問題だけなのかなと思います。 例えばRemote OKのようなサイトを見れば、リモートエンジニアを募集しているスタートアップはたくさん見つかります。インタビューについては、PrampやInterviewing.ioのようなサイトを使えば練習が出来ます。 また、ランゲートの提供するHiNative Trekのように海外のIT業界に特化して英語の練習が出来るサービスもあります。 こうした準備期間は必要かと思いますが、リモートワークで経験を積んでから海外スタートアップへとエンジニア就職というような事例が増えていけば、上記のように日本企業へも圧力がかかりエンジニアの待遇が上がったり、自身が他のエンジニアのロールモデルと慣れたりと、良い流れが生まれるのではと思います。まとめ
いかがだったでしょうか。もし海外就職を検討しているというエンジニアの方がいましたら参考にして頂けるとうれしいです。
またこちらの記事では、海外リモートワークを探す上で役に立つサイトを紹介しているのでぜひ併せてご覧ください。 【エンジニアの海外就職】海外スタートアップでのリモートワークを探せる求人サイト9選 また、今後このブログでは海外エンジニア就職関連記事を増やしていこうと考えているので興味がある方は、是非リンガルボックスのFacebookページやTwitterをフォローして下さい。